« もうひとつの楽しみ | Main | 新茶の季節 »

29 May 2005

『信じていれば必ず叶う』

滞在最後の日の予定は、いつもできるだけ白紙のままにしておく。お買い物や打ち合わせなど、はっきりした目的のあることは前日までにすませる。明日のお昼の便で帰るので、実質、今日が最後の日。

朝、ホテルの部屋でミルクティを飲みながら、今朝はどこに行きたい気分かぼんやり考える。今日は土曜日。もう一度ポートベローをのんびり歩くとしよう。

ホテルを出て、ケンジントン・ハイ・ストリート~ケンジントン・チャーチ・ストリートを経てノッティング・ヒルへ。マーケットに向かう人で道路は混み合っている。さらりとマーケットを見て、ナイツブリッジへ。カフェでランチをすませた後、ハイド・パーク・コーナーまで歩いて、そのままハイド・パーク内を抜ける。マーブル・アーチ~オックスフォード・サーカス~リージェント・ストリート~ピカデリー・サーカス~トラファルガー・スクエアまで歩く。

そのまま、建物の合間から見え隠れするビッグベン目指してウェストミンスターまで下る。ビッグベンを見上げながらテムズ河を渡って、サーチ・ギャラリー~ロンドン・アイ~ロイヤル・フェスティバル・ホール~ナショナル・フィルム・シアターと川沿いを歩き、さらにオクソ・ビルの前も通り過ぎてテート・モダン~シェイクスピア・グローブまでゆっくり歩く。

ミレニアム・ブリッジを渡ってセント・ポールまで歩いて終了。地図で見るとかなりの距離を歩いたことがわかる。ここからピカデリーまではバスに乗って戻り、友人と待ち合わせて夕食をとった。今日のルートを話したら、あきれられた。

今日通った道のりは、ツーリストの王道的ルート。いろんな国の観光客が思い思いのポーズで写真をとったり、ワクワクと顔を上気させている様子を見ながら、私も同じように嬉しい気持ちを抱いている。最後の日にこのルートをのんびり歩くようになって4年目。これもまた相変わらずのワンパターンなのだが、景色や人物ウォッチングをしながら、風にあたってのんびり歩くこの時間は私にとって大切だ。

この10日間ひとりで過ごしながら考えていたこと、人に会って生まれた新しいこと、今後のことを、帰ったらどう進めるか思いをめぐらせながら、来年もまたこうしてここを歩いていられるようにと願う。心からリラックスした気持ちになって、日本に帰って再び仕事で忙しい日々を過ごすことを楽しみに思えるようになる。

英国が好きで、ただもう来たくてしょうがなくて来ていた10年以上前に比べて、最近は気持ち的にも金銭的にも余裕を持って来れるようになった。なにより嬉しいのは、打ち合わせや取材など、複数の仕事の目的を持って来れるようになったことだ。そうなったらいいなぁと、ずーっと思っていた。

『信じていれば必ず叶う』
私が英国で会った複数の日本人の友人が体現して証明してくれたのがこの言葉。私もこの言葉をここ数年は強く信じている。これからも自分の将来をポジティブにみつめながら、『夢』や『こうなりたい』を信じて毎日過ごそうと、改めて思えた滞在だった。不在中、ご不便やご迷惑をおかけした皆さん、すみませんでした! 帰ったらすぐにフルフルで動きます! 待っててね!

<><><><><><><><><>
28may-1ハイド・パークにはリスや鳥たちがたくさんいる。警戒心がさほど強くないので近くで表情を見れて、思わず微笑んでしまう。
28may-2ナショナル・ギャラリーの隣のセント・マーチン・イン・ザ・フィールズ・チャーチ。
学生の頃、疲れたらよくこの教会に来て座っていた。地下のカフェではカスタードがたっぷりのアップル・クランブル。たくさんの思い出がつまった教会。
28may-32012年のオリンピック誘致の旗。
28may-4近くで見ると迫力。青空に映える。
28may-5テートモダンの前庭部には白樺が植えられたところがあって、さわやか。ロンドンにだってこんな青空の日がもちろんある!
28may-6ミレニアム・ブリッジと四角いオフィスビルの合間に見えるセント・ポール寺院が異質なのに風景に溶け込んでいる。そういえば、ダイアナ妃はここで結婚式を挙げたのだった。
2日ほど前の新聞に、「国民の94%はダイアナ妃は謀殺されたと信じている」という見出しが出ていた。ハロッズの地階には、亡くなった二人のメモリアルスペースがまだそのままあり、今もたくさんの観光客が足をとめて写真に見入っている。
28may-7キラキラの赤いラインストーンがところどころにハート型に貼ってあるおしゃれな首輪のワンちゃん。
バスにも地下鉄にもタクシーにも人と同じように乗って出かける。
28may-8ご主人さまのふところに大事に入れてもらっているワンちゃん。恍惚とした表情で目を閉じている。眠っているのかな。

チャンピオンズリーグでACミランに勝ったリバプールの喜びぶりがテレビでも何度も写し出されているが、昨日の新聞の見出しには笑った。
「犬でさえも赤いリードをつけている」 
リバプールの赤いユニフォームを来たフーリガンたちが街の広場を埋め尽くす写真の横に掲載されている、記事の見出しだった。

28may-9最後の夜に、またこんな英国的なものを食べてしまった。
ステーキ・パイとピーとチップス。さほど、くたくたでないピーは、ミントソースの味付け。うん、悪くない。

|

« もうひとつの楽しみ | Main | 新茶の季節 »

Comments

さとこさん、こんにちは。
代官山のTrifles、去年webをうろうろしていてたまたまみつけて、
ちょうど気になっていたんです!
トライフル、おいしかったですか~?

トライフルはイギリスに行くと、
よくスーパーでパックになったものを買って帰ってきます。
artificialな色と香り満載で決しておいしい商品ではないのですが、
なんだか嬉しくって買ってきては作っています。

代官山のTriflesでちゃんとおいしいのを頂いてみなくては!

イギリスにはいつごろ戻る決心をされたのでしょう?
その前にぜひ一度お会いしましょうね。
よろしければ、これからは直接メールいただけると
とても嬉しいです~!

Posted by: yasky | 18 January 2006 at 22:59

恭子さん、お久しぶりです!!

今日は代官山のTriflesに行ってきました。
イギリスの有名なお菓子であるトライフル。
実は食べるのは今日が初めてでした。

昨日たまたまラジオを聴いて知り、
何も考えず今日に至ったというわけです。

’トラッド’なる定番のトライフルとアップル&シナモンの
ハーブティを頂きました。
お店の方との会話も弾み、イギリスに戻ろうと決めた
ひと時でもありました。

東京にもいいところがあるんですよね。
このお店もその一つ。
また近いうちに戻るかもしれません。

ぜひお会いしましょう。
このお店はご存知でしたか?

Posted by: さとこ | 17 January 2006 at 18:57

さとこさん

あけましておめでとうございます。
コメントがえしがこんなに遅くなってごめんなさい。

ロンドンでは、演劇をやっていらっしゃったんですね!!!
ちゃんと理論を身につけ、演劇を真っ向から学んだ方による
論文はきっとすばらしいものに違いないです。

英国の俳優たちは、大学できちんと演劇を学んだ方々が
多いですよね。
日本ってなんだか発声さえ、ちゃんとできない人が舞台に
たっていることもしばしば。
そういう舞台の、その俳優さんには決して拍手はできません。(昨年は拍手のできないミュージカルがありました)

さとこさんがこれから舞台に立たれる予定があれば、
ぜひお知らせください。
そして、ぜひお会いしたいです~。

Posted by: yasky | 05 January 2006 at 00:40

やすこさん、今晩は。

人間も植物もそのデリケートさには、いつも驚かされます。
難しいですよね。

ロンドンでは、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジの
演劇科、BAのfirst yearに一年おりました。
実技と理論、半々くらいでした。
たとえば、身体のクラス、'space-body-spectator'
ではパフォーマーとしていかに舞台で存在感を持つかという
ことを基軸に、様々な方法で、自己の身体を開拓していく
というようなものでした。西洋哲学は捨てて、東洋思想を
ベースに、というのも面白かったです。

理論や歴史の授業でも、実技を織り交ぜたり、
ディスカッションが多かったりと、向こうならではの
授業ばかりでしたね。勿論、エッセイもたくさん書きました。
それが、今回の卒論に大いに役立っていると思います。

卒論は、とにかく書くことに気を取られて、内容を
満足のいくまで掘り下げられなかった感はありますが、
よろしければどうぞ、いつか読んでみてください。

ロンドンでの一年間は、とにかく盛りだくさんでした。
足繁く通った様々な劇場の芝居は今も私を刺激し続けています。
ダンスの学校にも通ったり、(もともと役者として
勉強しに行ったのです。)
大学の外でもいろんな出会いに恵まれていましたね。
ただただ最高の一年でした。

恭子さんのお話も聞きたいです。
いつかお茶でもしながら話せると良いですね。

この冬来ていたRSCは残念ながら見ていません!
それもこれも卒論の・・・(>_<)
やすこさんは行かれましたか?

夜はしんしんと冷えます。
あったかいお風呂は大事ですよね。

Posted by: さとこ | 27 December 2005 at 22:21

さとこさん、こんにちは。
ブルーベリーは、サンシャインブルーでした。
植えつけて最初の数年は剪定をひかえていたので、
もう大丈夫なはずだったんですが。。。
ラビットアイ系は、剪定後も元気にしています。
難しいですね、植物は。
そこがたまらないのもありますが。

ロンドンで演劇の理論を学ばれていたんですね。
'Shakespeare's Influence on Kabuki'の卒論、
ぜひ拝見したいです!

以前、毎日新聞さんのサイトにチェルシーフラワーショーの
取材記事を書かせていただいていたときに、
大学生の女の子から質問のメールをいただいたことがありました。
それがご縁でメールやお手紙の交流が始まり、
一度渋谷のカフェでお会いしました。
イギリスへの思いを共有しながらのひとときが
とても楽しかったです。

さとこさんからのコメント、とても嬉しく拝見しています。
ロンドンで学ばれた演劇のお話し、もっとお聞きしたい!

この間、東京芸術劇場に来日していたRSCはご覧になりましたか?

Posted by: yasky | 22 December 2005 at 20:23

こんばんは!

卒論、昨日提出しました。
実は、歌舞伎とシェークスピアについて書いておりました。
7月にNINAGAWA十二夜を見て、これだ、と。
もともと、英国演劇と日本文化を絡めて書きたいと
思っていたので、運命的な出会いだったのだと思います。
あれを見て、昨日提出した
'Shakespeare's Influence on Kabuki'
ができました。

ロンドンでは演劇の勉強をしていました。
萬斎さんのハムレットを行ってすぐの頃、
サドラーズウェルズで見たのを覚えています。
間違いの狂言のほうが私は好きです。

ロンドンには、何のお仕事で行かれるのですか?
web関係でしょうか?それとも翻訳関係?
どれくらいのペースで行き来されているのですか?


ブルーベリーに関して。
父親に話してみたところ、剪定のしすぎだったのかな、と。
でも、普通の人は、剪定するのは勇気がいるから、
大胆ですごいなあ、とも申しておりました。
品種はなんでしたか?スパルタン?ティフブルー?

明日からまた寒くなるそうですね。
身を引き締めてまいりましょう。

Posted by: さとこ | 20 December 2005 at 19:06

さとこさん、素敵なコメントをありがとうございます。
とても嬉しく拝見しました。
最近、仕事が忙しいというのを理由に
blogが気になりつつ放っておいた私に、
神さまがさとこさんのコメントを届けてくださったように
感じました。
書きたいこと、いっぱいたまっています。

卒論、がんばってくださいね。
『気持ちはいつもロンドンにあるような、そんな切ない日々』
すごーくわかります。共感します。
卒論が終わったら、ロンドンが待っていますよ~!
またぜひコメントくださいね。

そして、さとこさんにも
メリークリスマス!

Posted by: yasky | 14 December 2005 at 00:29

はじめまして。

東京の大学に通う学生です。

卒論も佳境だというのに、ふと覗いてしまったこのページにひきつけられてしまい、こうして書いています。

まず、ブルーベリーのお話にきゅんと来ました。
私の父は、実家でブルーベリー農園をやっています。
だからかどうかはいいとして、、
枯れてしまったブルーベリーになにやらいろいろ重なり、
瞬間、思い浮かんだ私の周りの大事な人たちを思ったら、
涙が止まらなくなってしまいました。

でも、次に読んだロンドン談にはもう、やられました。
大泣きです。
私もロンドンに一年留学していたのです。
その前からロンドンにはわけもなく惹かれていて、
10代のころにも一人でふらっと行ったりしていました。

去年帰国してからというもの、気持ちはいつもロンドンにあるような、そんな切ない日々です。

私もいつかロンドンに仕事でいけるようになりたいです。
それが今一番楽しみ、というか、一生懸命になれることかもしれません。
そのために、今は、黙って卒論に向かいます。
終わったら、お金をためてまずはロンドンへ。

とりとめもない文章に、お付き合いありがとうございました。

思わぬ出会いに素直な自分が出てしまい、恥ずかしいよりもうれしいです。

これからもたまにお邪魔させてもらいたいと思います。

よい冬を。
そして、メリークリスマス!

さとこ

Posted by: さとこ | 13 December 2005 at 22:38

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88615/4322002

Listed below are links to weblogs that reference 『信じていれば必ず叶う』:

« もうひとつの楽しみ | Main | 新茶の季節 »