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08 August 2005

慣れは禁物

grapes2ブルーベリーの木が枯れた。
庭に3本植えてあるブルーベリーのうちの1本が枯れてしまった。果樹の木は、雌雄の木をそれぞれ、または、違う種類のものを2本以上植えなければ実らないものが多い。ブルーベリーもその類いなのだが、枯れてしまった木は自家結実性という嬉しい特長を持つ1本だった。植えた翌年からきれいな白い花をたくさんつけて、朝食のヨーグルトにちょこっと彩りをそえる程度に実をならせて楽しませてくれていた。

敗因は? たぶん私の乱暴な剪定のせいだと感じている。植えて数年たったので、そろそろ剪定してもよいかなと昨年の秋に初めて剪定した。その際に強く剪定したのがいけなかったのだろう。水遣りのたびに、新芽が少ないなぁ、動きが鈍いなぁと気にはなっていたが、ついに枯れきってしまった。

剪定というものは、結構むずかしい。3年ほど前にも、大切なヒドコート・ラベンダーの剪定に失敗して枯らせたことがある。イギリスのアイデンクロフト・ハーブスというナーセリーを訪れた際に購入した種をまいて、開花するまで育てた自慢のラベンダーだった。時間をかけて育て、初めての花をつけたときは、園芸冥利につきるというか、涙が出るほど嬉しくて、宝物のように大切に思っていた苗だった。

ブルーベリーもラベンダーも、はじめのうちは恐る恐る大切に接していたのに、数年たって株も大きくなり、我が家の環境にすっかりなじんだふうの様子を見て安心した私の気持ちがいけなかったのだとも思う。植物というのは、案外デリケートで、おっ、調子がいいなぁと思って安心してほかの植物に気をとられていると、急に具合が悪くなったりする。

毎年実っていたレモンの木も、今年はなんだか不調。ここ何年か順調に花を咲かせ、実をつけているので、私のなかにレモンに対する慣れの気持ちがあったせいな気がする。アゲハチョウがひらひらと舞っているのを窓越しに見ながら、今日は日焼け止めを塗らずに過ごしたいなぁと自分勝手な理由をつけて、葉っぱを食い尽くす幼虫退治にいそしまなかったのもいけなかった。

grapes1そんなことを思って、植物に対する誠実さがかけていた最近の私に自己嫌悪。でも、そんななか嬉しい実りを見せてくれたのがぶどう。

今年はぶどうが好調。去年も実のたくさんついたひと房をつけたのだが、いつのまにか3粒だけ残してほかは落実。その後、巨峰の色になりきらないまま消えてしまった。今年は、実のたくさんついた房が何房もぶらさがっているのを初夏にみつけ、その後も順調に実をふくらませながら育っている。

がっかりしたり、嬉しかったり。

枯れる原因はいろいろあれども、慣れの気持ちをおこさずに、いつもきちんと向き合っていくことが植物と暮らすことの大前提。今年ももう8月。そろそろ秋植えの球根が気になるころ。また初心にもどって、植物に向き合っていこうと思わせてくれたブルーベリーの昇天だった。(2枚目の写真はまだ粒が小さかった、6月のぶどうの様子)

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Comments

コメントありがとうございます!
本当に。剪定をマスターできるのって還暦あたりかしら。
その前にバラに手を出す決心ができるかしら。

cappuccinaさんの屋上の
手入れの行き届いたメダカの鉢やブーゲンビリアたち、
魅力的ですね~!
レモン、うらやましい。
黄色く色づいていくのが楽しみですね。
うちのレモンは今葉っぱが全部ギザギザ(虫食い)涙。

ブドウはちゃんと巨峰色になるかしら。
この間、まだ青いのに嬉しくて無理やり食べました。
渋かった~(アタリマエですよね 笑!)

Posted by: yasky | 09 August 2005 at 00:15

お庭があるのはいいですね~、
羨ましい・・・。

植物って育てるのが本当に難しいですよね。
思い切った剪定で、伸びることもあれば、
だめにしてしまうこともある。
奥が深いです。

でも今年は葡萄ちゃんがいる!
葡萄の実りを楽しみに・・・。

Posted by: cappuccina | 08 August 2005 at 23:10

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