26 October 2010

鳳梨酥選手権2010

数年ほったらかしのブログですが、皆さんにご協力いただいた鳳梨酥選手権の結果をここにアップします。
数年前に3種類食べ比べした感想も、下のほうに載っているのでよろしかったらご覧ください。

Entry_5 9月に台湾に行った際、パイナップルケーキや、中秋の名月の時期限定の月餅をたくさん購入して帰ってきました。ほかには干し肉と茶梅とお茶を少し購入したぐらいだったので、スーツケースの中はパイナップルケーキと月餅でいっぱい。帰ってきて台湾茶とともにパイナップルケーキを頂くと本当においしくて、月餅は少しにしてほとんど全部パイナップルケーキにすればよかったなぁと思いました。

選手権をしようと最初から計画していたわけでなく、友人たちへのおみやげを何にしようかなと考えているうちに、何種類か組み合わせてお渡ししたら、お茶タイムに楽しんでいただけるかなと思うようになり、それが選手権のお願いもしちゃおう!と発展していきました。(←左がお願いした投票用紙)

ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
これから台湾に行くたびに、いろんなパイナップルケーキで選手権を重ねて行けたら楽しいなと思います。同時に食べ比べるのは多くても数種類が限度かなと思うので、少しずつ少しずつ。。。

       ◇          ◇          ◇

今回は以下の3店舗の選手権です。

●李製餅家(リーズー・ビンジャー)
  サイト: http://www.taipeinavi.com/shop/66/
  ※ショップ公式サイトがないので、台北ナビ内のサイトです。

  単価: 10元
  特徴: 2週間以上日持ちする。少し小ぶりで上品な大きさ。
       台北市内で中山駅から歩ける場所にあって便利。
       ちょうど中秋の名月のために月餅を買う地元の人がたくさん並んでいた
       ので、20分行列して購入。

●犂記餅店(リージーピンディエン)
  サイト: http://www.taipeileechi.com.tw/
  台北ナビ内: http://www.taipeinavi.com/shop/191/
  旅々台北内: http://www.tabitabi-taipei.com/html/data/10271.html

  単価: 18元
  特徴: 調味料・防腐剤は一切使わないで、最高級の天然の材料を使ってつくって
       いる老舗だそう。
       地元での超人気店で、中秋の名月のために月餅を買う地元の人に
       混じって40分行列して購入。 

●維格餅家(ウェガア工房)
  サイト: http://www.taiwan-vigor.com.tw/
  台北ナビ内: http://www.taipeinavi.com/shop/321/

  単価: 25元
  特徴: 2006年パイナップルケーキフェスティバルで人気金賞を受賞したショップ。
       今年の台北花博に出店予定。
       今回は、孔子廟と保安宮に行くついでに圓山駅近くのお店で購入。
       ほかにいろんなお菓子やパンもあり気になった。ここってもとはパン屋さん?

       ◇          ◇          ◇

では、結果発表です!

1位 維格餅家
2位 李製餅家
3位 犂記餅店

僅差で上記のような結果になりました。

各ショップの生地、餡、バランスの★評価総数と、皆さんのコメントは以下です。

2010pineapplecake1_2李製餅家

 生地・・・・・43
 餡・・・・・・・42
 バランス・・45

 【コメント】
  ・生地の割合が高くてポソポソ感高し。
  ・少しぼんやりした味とも思えるけど、バランスがとても良い。
  ・たくさん食べてもいいならコレが1位だけど、1つしか食べられないなら物足りない。
  ・バターの香り強い。餡は甘さひかえめ。
  ・お土産でいただく率No.1ブランド。
  ・好味としては一番です。甘さひかえ目上品な味です。
  ・餡が人工的な感じ。全体的にあっさり。バランスはまずまず。
  ・これぞ台湾のお土産という感じです。
  ・砂糖が足りない。パンチがない。
  ・生地がちょっと粉っぽい。
  ・パンチが不足。

    2010pineapplecake1a_4 2010pineapplecake1b_3 2010pineapplecake1c_2 2010pineapplecake1d_2

2010pineapplecake2

犂記餅店

 生地・・・・・46
 餡・・・・・・・48
 バランス・・45

 【コメント】
  ・生地は?ですが、餡は一番おいしいです。
  ・生地のキメが細かくて崩れてこないのが良い。
  ・口に含んだときの香りがいまいち。餡はもっちり加減がいい。
  ・生地の塩気が多い。
  ・餡の味がもう少し濃くても。袋が開けにくい。
  ・餡の香りと味がとても良いが、テクスチャーは好みが分かれそう。
  ・普通に接するこのタイプのお菓子です。
  ・生地しっとりしていておいしい。ちょっと塩っぱい?
  ・餡の酸味が弱い。
  ・生地はサクサクしていて軽い。ナチュラルでおいしい。
  ・生地の塩かげんが美味しい。

    2010pineapplecake2a_2 2010pineapplecake2b_2 2010pineapplecake2c_2 2010pineapplecake2d_2

2010pineapplecake3

維格餅家

 生地・・・・・44
 餡・・・・・・・46
 バランス・・46

 【コメント】
  ・バランス良いがパンチ不足。
  ・生地が崩れますー。バランスは一番好きだけど…。
  ・生地の香りもよいし、餡の果肉っぽさもおいしい。
  ・一般的には大変満足感がある。サイズも大きい。
  ・香、フルーティ。
  ・酸味、甘さともに足りない。国民性か?!
  ・餡が引き立っている。バランスは良い。
  ・犂記餅店に負けず劣らずですが、生地がパサパサした感じが。。。
  ・生地はプレーンな感じ。餡が重い。
  ・ショートブレッドに近い。餡のボリュームほどよい。
  ・生地は好みだったが、全体的に薄い印象。
  ・餡の果肉感がスキ。
  ・1度きりだからアンバランスなものがよかったのかもしれないけれども、
   日常的に食べる場合はバランスを重視するのかもしれにゃい。

    2010pineapplecake3a_2 2010pineapplecake3b_2 2010pineapplecake3c_2 2010pineapplecake3d_2

★番外編 (キャセイ航空の復路便の機内食についていたもの)

 2010pineapplecake4_2

 生地:パサパサ?
 餡 :存在感が少ない?
 バランス:全体のバランスは悪くない。犂記餅店のものに似ている感じがした。

       ◇          ◇          ◇

数年前のパイナップルケーキ比べはココです。下のほうで3種類のパイナップルケーキのことに触れています。

今回は15名の方々にご協力いただけました。みんなにお願いすると思いながら購入したり、投票用紙を作ったり、集計したり、とても楽しかったです。次の機会もまたぜひおつきあいください!

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18 December 2005

台湾の味 3 『お茶の味』

台湾の味の3つめは、遅ればせながら知った、すばらしき台湾茶の味。

DSCF0494今まで、中国茶に関してなんて無関心だったのだろう。

紅茶は好きで、複数の銘柄の複数の種類の缶を並べている。日本茶も緑茶、ほうじ茶、玄米茶(大したこだわりを持たず)と一応は常備している。おなかが痛いときに飲むハーブティもある。家人がコーヒー好きなので、豆も何種類かある。しかし、ジャスミン茶に茉莉白龍珠を選ぶ程度で、中国茶については特に意識したこともなかった。

今回、台湾式工夫茶の魅力とおいしさに触れることができ、開眼されて帰ってきた。そう、すっかりはまってしまった。いろんな本やサイトを見ていると、茶藝館ブームというのが何年か前にあったのだそうな。まったく気づかないでいるうちにブームは終了し、今ごろ感を漂わせながら、マイブームが始まった。

去年ももちろんお茶請けの梅や凍頂烏龍茶を購入して帰ってきた。どうして今年は、特にその魅力のとりこになってしまったのだろう? その理由は、飲み方だろうか。去年にくらべて今年はだいぶ余裕のある旅程で、九イ分(にんべん に分)と台北の茶藝館でのんびりとお茶を飲みながら、お茶の淹れ方を含めたゆったりした時間の流れを楽しんだ。

DSCF0713ガイドブックやサイトで紹介されている茶藝館の中から、気になるいくつかをピックアップし、めぼしをつけた2軒の茶藝館を目指す。中華テレビ近くの国父紀念館駅で地下鉄を降りて歩きはじめるが、どんなに行ったり来たりしてもみつからない。初めて空港に降り立ったとき、植えられているトロピカルな植物に、台湾は熱帯なんだと認識したことを思い出す。ギラギラの太陽とアスファルトの道路にはさまれて、お茶なんかもうどうでもいいから帰りたいという気持ちになってくる。

すれ違う人に地図と茶藝館の写真を見せて尋ねると、目指していた茶藝館はどちらも閉店したと身振り手振りで教えてくれた。台湾も何年か前に茶藝館ブームというものがあったらしい。そのブームが少し落ち着いたこのごろは、閉店してしまった茶藝館も多いという(お出かけ前にサイトなどを駆使してしっかり確認することをおすすめする)。暑さに参り、タクシーに乗って紫藤蘆に向かうことにした。

紫藤蘆は、古い木造の日本家屋の茶藝館で、テーブル席と気持ちのよい屋外の席とともに、奥には畳のお座敷もある。畳の部屋で壁にもたれて、足を伸ばしながら何時間も好きなお茶を飲む。あっちの角では、営業マン風の男性がひとりでノートに向かっている。彼は、my 茶葉持参の様子。館の女性が、大きな壺に活けた花をああでもないこうでもないと、挿しなおしている。・・・心地よくゆっくり流れる時間。

紫藤蘆で使われているお水は、高い高い山の湧き水だと、館の女性が最初の一杯を淹れながら話してくれた。お湯を口に含むとまろやかな甘い味がする。アルコールランプでシュンシュンと沸かして、大切に淹れる一杯。鼻を抜けるすがすがしい香り。ふわっと満たされるような感覚に幸福感を覚えて彼女の目を見たら、彼女も“ね、わかるでしょう?”とうなずいているように感じた。

DSCF0708茶藝館や、茶葉屋さん、茶器屋さんを訪ねると、どの人もお茶が本当に好きなんだなぁと伝わってくることがこのうえない快感だった。小龍包で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)から歩いてすぐの興華名茶。ここは無農薬の茶葉にこだわりを持つ茶葉屋さん。お店の30代の男性(たぶん次男さん)がお茶を淹れてくれたのだが、聞香杯から茶杯に移してお茶を飲んでいる私たちに、何度も何度も茶壺の蓋の香りをかがせてくれる。お茶を淹れてすぐ、少し置いてから、完全に蓋が乾いてから。そのたびに自分の鼻にも押し当てて恍惚とした表情をする。本当にお茶が心から好きなんだ。。。

味見をさせていただきながら、凍頂烏龍茶を2階級、文山包種茶、金萱茶、木柵鉄観音、 紅菊花牡丹茶、茉莉香片茶を少量ずつ購入した。昨年もここで凍頂烏龍茶を買ったんですよ、と話したら、びっくりするほど喜んだ。そして、ホテルの部屋で飲んでくださいと、無農薬の高山茶のティバッグをたくさん紙袋に詰め込んでくれた。今度行くときもきっと顔を出して、このお兄さんからお茶の説明を受けながら大切に味見をして購入したい。

DSCF0498おいしい茶葉を手に入れたら、やはり次にほしくなるのが茶器。もともとティーカップ好き&お買い物好きな私。いろんな焼きのいろんな模様と色の茶壺や茶杯が欲しくなるに決まっているとわかっていたので、欲張り禁物!と台湾に着いたときから決めていた。お財布の紐をギューッと絞めていたはずなんだけど・・・。

まず手始めに超々リーズナブルに道具をそろえたいなら、士林夜市や龍山寺近くがおすすめ。士林夜市の駅近くの通り沿いに100元から茶壺を扱っているお店がある。茶器を扱う狭い間口のお店が二軒並んでいるが、奥のほうが変な彫りをほどこしていないシンプルな形の茶壺がたくさんある。龍山寺駅から西園路二段を南下する道沿いにも、茶壺がぞんざいにカゴに入って売られている(ちょっと汚れている感じだった)。

きれいに並べられたクオリティ高い茶器をゆったりと見たいなら、シェラトンの地下の茗泉堂茶荘がおすすめ。たいへん高価な作家ものとともに、リーズナブルなものもあるので、安心して入って大丈夫。最初に全部そろえることはないの。家にある使えるものは使って、好きなものを少しずつそろえればいいの。と話してくれた店主の葉さんが本当に好印象。渋谷南平台のお宅と台湾で交互に生活をしているそうで、以前は青山に茶藝館も開いていたそうだ。上品な葉さんが大切に集めて扱っていらっしゃる茶器たちを見せていただくのだという気持ちを忘れないで、お店の中でふるまうことを忘れずに。もし、台湾に住む機会があったら、足しげく通ってしまうだろうな。

シェラトンの裏には、夜12時までやっている徳也茶喫もある。他の茶藝館では見られないようなお茶菓子が充実していて、茶器もある。その並びの何軒か先にも茶器屋さんがあるし、お茶好きの方はシェラトンに宿泊するとよいかもしれない。

DSCF0187帰ってきてから、お気に入りの茶器を使ってさまざまなお茶を1煎目、2煎目、3煎目・・・の水色と味、香りを楽しみながら味わっている。お茶とともに、まりなちゃんの本で絶賛されていた沁園の茶梅や台湾産のドライマンゴー、餐後梅をつまむ。台湾茶に関する本もサイトもオンラインショッピングも実に充実していて、日本にいてもかなり楽しめることもわかった。台湾茶の頒布会もある! 気になる茶藝館が都内にもいくつかある! 今は本を少しずつ読み進めながらお茶の味を知り、茶藝館をひとつひとつ順番に訪ねることを楽しみに、次回の台湾行き計画が早くも気になっている。

養壺。繰り返し茶壺でお茶を入れ、丁寧に手入れを重ねることで、茶壷には美しい光沢が生まれるという。長年大切に使われてきた茶壺は、茶葉なしでお湯を入れるだけでも、お茶の香りがするそうだ。あせらずゆっくり長く丁寧に。そんな気持ちで台湾茶とこれからもずっと接していきながら、台湾や中国の歴史についてもっと知りたい。そんな新しい興味を生んでくれた、すばらしき台湾の旅だった。

写真で紹介! 台湾 3 (写真をクリックすると大きくなります)

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侯孝賢監督の『非情城市』で有名な九イ分(にんべん に分)。1年のうちほとんどが雨というところなのに、抜けるような青い青い空が広がる一日だった。台北から列車で50分ほど+バスで行く。山の斜面をバスで上がりながらの風景も美しいし、細く長い階段が続く街も美しい。ノスタルジーがたくさんつまったところ。

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小龍包で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)。日本のお店と同じ食べ方説明書が置いてある。もち米シュウマイ、空芯菜炒め、ちまきもおいしい。昨年初めて台湾の鼎泰豊で食べた小龍包には感動した。でも、今年は口いっぱいに熱々に広がる肉汁がなく、かなりがっかりの味だった。リベンジに帰国後二子玉川に食べに行ったら、今年の台湾の小龍包よりおいしかった。左が去年、右が今年。やっぱり見た目でもわかるほどに皮と肉汁の関係が・・・。蒸しあがってからテーブルに運ばれるまでの時間が鍵のようだ。

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お店に入ってすぐのところで作っている度正月の担仔麺。その右は好記担仔麺の担仔麺。エビのだしがしっかりきいたスープに細い麺に肉そぼろ。小さめだから軽く食べられてしまう。一番右は、阜杭豆漿の豆漿。あたたかくほの甘ーい豆乳に油條(揚げパン)を浸して朝ごはん。おいしかったー。

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チェーン店なので、台北のあちこちで出会う苦茶之家。黒いお茶は36種の漢方の材料が入っているらしい。初めて口にしたときは、苦くてもうダメと思ったのに、添えられて出てくる白い丸い粒と一緒に我慢して飲んでいると、だんだん慣れてくる。一緒に行った家人はどうも癖になったらしく、去年も今年もグイグイ飲んでいた。他にも白キクラゲややわらかく煮た蓮の実、タロ芋などをのせたかき氷もある。これはおいしいし、お肌に良さそう。

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東區粉圓の台湾の伝統的なカキ氷。タピオカや仙草ゼリーなど、好きなトッピングを選べる。暑い台湾でのおいしいデザート。一番右は、冰館 Ice Monster のマンゴーかき氷。ふたりで食べてやっとの大きさ。たっぷりのマンゴーは台湾産。ここでも台湾はトロピカル・アイランドなのだと再認識する。このお店は大阪に何店舗かあるみたい。

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ホテル選びはその旅行の良し悪しを決めるひとつの要素だと思う。去年は、台北晶華酒店(Grand Formosa Regent Taipei)に泊まった。バスルーム、居室もゆったりと広くいいホテルだった。中山駅からも近くて便利なロケーション。どこに行くのにタクシーを使ってもたいした料金にならない。

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去年、空港から市内に向かうバスから見えた圓山大飯店(The Grand Hotel)。丘の上に立つ巨大な中国風の建物に圧倒された。やっぱり一度は泊まっておこうかということになった。到着した日は中秋の名月。ホテル前の広場にたくさんの風船が飾られた特設会場ができて、たくさんの人が集まっている。茗泉堂茶荘の葉さんによると、中秋の名月には月餅を食べるそうで、台湾の月餅はとてもおいしいのだそうだ。
圓山ホテルは分厚い建物なので、窓なし部屋が存在する。格安ツアーでこのホテルに泊まる方は、事前によく確認することをおすすめする。私は基本的にツアー旅行はしないので、航空券とホテルを別々に予約することが多い。インターネットとは本当に便利なツールで、安くホテルを予約できるサイトがたくさんみつかって、詳細をじっくり比べてから予約できる。今年、圓山ホテルを予約したのはココ(たぶん台湾の方が運営している)。デラックスルーム、グランドデラックスルームにグレードアップして、街側のテラスのある部屋を指定してもだいぶリーズナブル。

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圓山ホテル内のレストラン金龍庁で。新館の山側に大きな窓のあるレストラン。お天気がよく明るい室内。外には深いグリーン。遠くに松山空港が見える本当に気持ちのよいレストラン。
圓山ホテルは足の便があまりよくないので、短い滞在中にできるだけいろいろ楽しみたい旅行者には不便。もののためしに一度は泊まるか、食事だけに一度訪れるのでよいかもしれない。
(左上の写真のお酢がほんのり紅くてきれいだった。)

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地下鉄圓山駅を通る淡水線の北のターミナル駅、淡水。きれいな夕焼けが見えるので、夕方訪れるのにぴったりな場所。日没後は海沿いをのんびりと歩くことができる。
台北中正空港に日本から入るとき、帰るときは淡水の上を飛ぶ。一番右の写真の空の中で光っているのが飛行機。海沿いの景色の中に見えた橋が、帰りの飛行機の中からも見えた。

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16 December 2005

台湾の味 2 『人のぬくもりという味』

台湾の味の2つめは、旅先で出会って嬉しく思った 素朴な人 の味。

DSCF0124基隆の屋台でテーブルにつき、注文したメニューを心待ちにしていると、ウキウキとはしゃぐ女の子たちの声とともに、熱い熱い視線がとんできた。ふと顔をあげると、女子高生4人がこちらをちらちらと見ながら盛り上がっている。話しかけたいけど話せない・・・。そんな様子でキャーキャーと声をあげている彼女たち。

テーブルにやってきたお皿が空になっても、彼女たちはまだ私たちに熱い視線を注ぎながら立っていて、そのうちのひとりが意を決したように近づいてきた。『ワタシタチハ、○○高校○年生デ日本語ヲ勉強シテイマス。アナタハ日本人デスカ?』 彼女たちのもどかしい日本語の様子を見て、屋台の中で腕をふるっていた、清水ミチ子似のお姉さんまで『通訳します!』と飛び出してきた。

アジアの国々での日本の嫌われぶりが哀しい最近のニュース(そういえば、夏に泊まりに来たデンマーク人の友人にもそのあたりを結構さされたっけ)。小泉さんが首相になってから、毎年アジアの国の行き先や時期を選ぶとき、多少慎重な気持ちにならざるを得ないことを実感している。それだけに、日本人というだけで目を輝かせて話しかけてくれる女子高生たちの素直な気持ちがありがたいほど嬉しく思えた。

台湾も、日本に統治された歴史がある。中国との関わり方とは少し違うが、それでも同じように嫌われていてもしょうがないのかな、とも思える。けれども、台湾で会う人々は、素朴でやさしいシャイな笑顔を誰でも私たちに向けてくれたように思う。

西門近くで、肉ちまきのおいしいお店を探してキョロキョロと歩く私たちに、声をかけてきた自転車のおじさん。無事お店について、テーブルでちまきをほおばっていたら、窓越しにさっきの笑顔が見えた。私たちがちゃんとたどりついたか、確認しに来てくれたらしい。思わず嬉しくて手をふってしまった。

DSCF0124最終日、チェックアウトをしている相棒を待ちながらロビーに腰掛けていると、ふんわりとローズマリーの香り。紙に包んだ草花を持った中年の女性が隣のソファに座っている。私が香りに気づいたのを見て、“匂った?ごめんなさいね” という素振りで席を立つので、“ううん、好きな香り。ローズマリーですね”と私もジェスチャー交えて声をかけた。
 
ニコニコと満面の笑顔で、彼女は自分のバッグにつけていたお守りをはずし、連絡先を書いたメモとともに手渡してくれた。空港行きバスの出発時間がせまっていた私はきちんとお礼も言えないまま、別れを告げる。バスに乗って手の平の中にあるお守りを見て、嬉しいような困惑するような気持ちの自分に気づく。どうしてこんなふうに親切してくれるの?目的は何? と理由を探している私。頂いたお守りを素直にお守りとして持てずにいる自分がいる。私って人づきあいの感覚がいつのまにか、すれてしまっている?

DSCF0160去年も同じような感覚を持ったことがあった。龍山寺近くで、元祖胡椒餅めざして歩いていたときのこと。あの小さな路地を右に曲がれば胡椒餅!とワクワク歩いていたら、声をかけられた。“胡椒餅でしょ? あそこのもここのも同じものだよ!”という素振りで伝えてくる。

“いやいや、だまされてはいけない。便乗商法だワ”と苦笑いを浮かべて、彼らの前を通り過ぎた私は路地を右へ。路地の先にあったのは胡椒餅を作る工場だけ。購入するのは、さきほどの彼らの場所だった。

旅先でだまされたくないという気持ちが大きくふくらんでいる私。なんてすれているんだろうと恥ずかしく哀しく思っていたはずなのに。今年もまた同じような思いをしてしまった。

台湾って、人づきあいという点ですれていない人が本当に多い。。。
韓国では、積極的であたたかいホスピタリティ、台湾ではシャイで素朴なほのあたたかい人の味にぐっと来ることが多かった。旅で日本を訪れる外国の人々に、日本人はどんな印象を残すのだろう。

写真で紹介! 台湾 2 (写真をクリックすると大きくなります)

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  • いつもたくさんの人たちが祈りをささげている龍山寺。日本のお参りの仕方とは違うスタイル。お供え物もお寺の装飾もとてもカラフルで華やか。龍山寺の地下鉄の駅は今年の夏に新しくなり、地下街もできた。顔のうぶ毛抜き(二本の糸ではさんで抜く)、マッサージをしてくれるお店もある。
  • 台湾のタクシーの運転手さんは、運転席まわりをかなり派手に自分好みに飾っている。この運転手さんは大きな百合のアートフラワー。
  • 「臭豆腐」と大きくPRされたバス。ちょうど、都バスのラッピングバスといったところ。
  • 派手な犬の絵が描かれた路線バス。

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  • 龍山寺駅の地下街オープンを告げるアドバルーン。なつかしい光景。
  • 龍山寺周辺はかなり下町っぽい雰囲気。これは八百屋さん?薬草屋さん?すきまからのぞく、人のよさそうなおじさんの顔。
  • 迪化街(ディーホワチエ)のカラスミ屋さんの店先。迪化街は乾物、漢方などの卸問屋がずらりと並ぶ。お料理や食べることが好きな人にはとっても楽しい場所。古い建築物を見るのもおすすめ。すぐ近くに布やビーズなどの卸街もある。おすすめサイトはやはりココ
  • お箸の大きさに比べて、お魚が小さすぎない?という看板。いったい何屋さん?

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  • 迪化街にいたりっぱなニワトリたち。食関連卸問屋にいる彼らの運命は・・・?
  • 淡水(地下鉄淡水線の北の終点)に行ったときに見た迷い犬の貼り紙。健太郎という名前の秋田犬。もしかしたら、飼い主は日本人?
  • 龍山寺の近くで見た迷い犬の貼り紙。謝礼金を払うと書いてある。龍山寺公園でいなくなったらしい。もうみつかったかな。
  • 基隆にいた猫。

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  • しっかり番犬中。ドアに近づこうとしただけで吠えられた。お客さんが入れませんヨ。
  • バイクでお散歩中。まだまだ子犬。かわいい。
  • かわいい顔のワンちゃんなので近づいたら、かなり怖い声で吠えられた。よく見たらお食事中でした。ごめんネ。

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  • 士林夜市のペットショップの前で。ミニシュナの赤ちゃん。女性のペンダントが台湾っぽい。
  • ブタさんも飼われていた! つま先立ちで寄ってきた。
  • 夜市までバイクに一緒に乗ってきたワンちゃん。台北の幹線道路でも、バイクに不安定に一緒に乗っているワンちゃんを見かけて落ちないか心配だった。

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  • 台湾のポスト。この大きさが2色並ぶと街なかで目だつ。
  • 九イ分の警察署脇の壁についていた電話。簡素・・・。
  • 九イ分の家のポスト。

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  • シュウウエムラって漢字でいきなり書かれているとピンと来ない。化粧品関連のPR看板は結構多かったが、昨年見た、ハーバル・エッセンス(シャンプー&コンディショナー)のPRはかなり笑えた。香りのよいハーブが女性の鼻にささっているようなヴィジュアル。商品イメージと乖離し過ぎ!

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14 December 2005

台湾の味 1 『夜市の味』

9月に台湾に行った。去年の8月が初めてだったので、まだ2度目なのだが、いろんな意味ですっかりとりこになって帰ってきた。はてさて、何がそんなに私を台湾のとりこにさせてしまったのだろう。台湾の3つの味について書きたい。

1.夜市の味

DSCF0553アジアの旅の楽しみのひとつに夜市がある。台湾には、夜になると食べ物屋さんの屋台がずらりと並ぶ通りがいくつかある。まだまだそのほんの一部にしか行ったことがないのだが、活気とヴァラエティに富んだ食はすでに十分に楽しめている気持ちになっている。

台湾の屋台のよいところは、ひと皿が小さめなこと。屋台で夕食をすませるつもりなら、本当にいろいろなものを味わうことができる。今年は台北の夜市とともに、有名な基隆の夜市にも足を伸ばしてみた。(写真は基隆の夜市)

日中は、『非情城市』で有名な九イ分(にんべんに分、クーフン、チュイフェン)に行き、帰りにバスでそのまま基隆に出た。海に面した古い港町、基隆。屋台の人の話しでは、長崎と雰囲気が似ているという。

基隆の屋台は、お店の人が皆お揃いの黄色いエプロンをつけ、お店の脇には統一されたゴミ箱が完備され、出店しているお店に番号がふられて、かなりオーガナイズされている印象。どのお店も清潔、おいしく安心して食べられるように感じる。

DSCF0547今回の私の屋台の味ベストワンは、写真の大麺炒(お店番号は40番)。おそらく、店先にたくさんボトルが並べられていた調味料を用いて、太めの麺と青菜を炒めたひと皿。ご覧のとおり、あまり味に期待できそうな見かけではないのに、おなかがいっぱいでもう食べられなーいと言っていたのはどこへやら。おいしくてあっという間に平らげてしまった。

またもや食べるのに夢中だった私は、肝心なその調味料についてメモをとるでもなく、写真をとるでもなく、帰ってきてしまった。今度台湾に行く際も、必ず基隆のこの屋台に出かけて、調味料を見て来なければと思っている。

(台湾で食べたものたちを、ひとつずつここで丁寧にお店紹介も兼ねて書こうと思っていたら、あっという間に4ケ月が過ぎてしまっていた。年を越してしまいそうなので、欲張り食べ物記は以下の写真にて!)

写真で紹介! 台湾 1 (写真をクリックすると大きくなります)

<士林夜市>

台湾の夜市といえば、ここははずせない。食べ物関連の屋台が集まっているところ、たくさんのお店がひしめく通りが何本も交差しているところの大きく2つの地域がある。今年は到着した日が中秋の名月だったので、士林夜市のお店も早めに閉店し、皆が店先でバーベキューを楽しんでいた。

士林夜市の情報はココが一番! プリントアウトして出かければ目当てのものはだいたい食べつくせます! (でも、私は仏もぶっ飛ぶ、ぶっとびスープをまだ食べていません。。。)

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牡蠣入りふわふわ玉子焼きや、ワンタン、お肉をお米の粉で包んで揚げたお饅頭(肉圓、バーワン)をはさみでブチブチと切ってタレをかけたもの、私は食べられなかった臭豆腐、お米の粉でえびを包んで蒸したものなどなど。どれも小さなひと皿なので、ひと晩に全部食べられてしまう。

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スイーツ編。トッピングを自分で選んで載せてもらえるパオピン(かき氷)は、フルーツ以外にわらび餅、芋だんご、豆花までトッピング! ビッグなマンゴーかき氷は二人でやっと食べきれる大きさ、あずき味のパオパオピンはもっちりシェイクのよう。蛙の卵と書かれたギョッとするデザートは、黒タピオカの入ったドリンク。

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食べ物、洋服、雑貨のお店だけでなく、本格的なゴーカートが楽しめるゲームセンターのようなところや、占いコーナー、ペットショップ、耳そうじ屋さん(火を灯したローソクを耳の穴に立てている。写真をとったらお店の人にすごい剣幕で怒られた)、写真館(これも笑える演出!)、スタジオ(その場で歌ってCDを作ることが出来る)などなど、夜じゅう遊び通せるほどにさまざまなアミューズメントがぎっしりつまっている。

<寧夏路夜市>

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台湾ビール、えび炒飯、棒餃子、魯肉飯(ルーロンファン)。最寄り駅は雙連駅で歩いて10分。中山駅も夜風に涼みながら、腹ごなしをかねて歩ける距離。長居すると動物の肉くささと脂の匂いで私はウップとなる。ここのすぐ近くに豆花のおいしいお店(古早味豆花)があるので、そこ目当てに行くだけでも価値あり。

<パイナップルケーキ> おまけ

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台湾土産としてよく知られているパイナップルケーキ。作っている会社もいくつかある。その中から3つを食べ比べてみた。写真は、外側パッケージ(上段)と中身のケーキ(下段)。基隆の有名なパイナップルケーキの店にも行ったのだがあいにく定休日で入手できず。

  • 左:李儀餅店。九イ分で通りがかったお店に売っていたもの。2つだけと少量購入の私たちのために、奥から焼きたてをわざわざ出してきてくれた。台湾の人らしい心づかいにほころんだ。味は普通。

  • 中:萬通食品。あるガイドブックでグランプリになっていた。パイナップル餡もたっぷりで外側の生地も分厚く、食べ応えもあって風味もよい。萬通食品のパイナップルケーキは空港の免税店でしか購入できず、価格も高め。地元の人に愛されていてこその台湾土産と考える私には、空港でしか買えないものはグランプリにはできないなぁ・・・。

  • 右:李家大房。これも基隆で有名なお店のものだが、台北市内にもお店がある。買い物に行くと、地元の人たちが次々と大量に購入していく。餡が少なめで小さいのだが、香料を感じない素朴な味わいで私はこれがグランプリだと思っている。

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25 July 2005

食のヴァラエティ

先月、友人が泊まりに来た。来日が3度目のデンマーク人。2年前の10日ほどの滞在中も串揚げ、お好み焼き、お寿司、和食割烹と毎晩のように日本食を味わってもらうべく外食し、もちろん今回もともに外食を楽しんだ。

やきとり専門店に行き、鶏コースをオーダーする。突出し、さしみ、わさび、梅ささみ、正肉、つくね、煮込み、手羽先の唐揚げなど、鶏づくしの料理が並び、鶏スープ、麦とろ、無農薬カボチャのアイスクリームのデザートで〆。そのひとつひとつを、鶏のどの部位をどう調理したのか、お店の方に丁寧に説明を受けながら頂く。もう何度も通いなれているお店なのに、今までなんと無意識に無頓着な食べ方をしていたことか。

食べることが好きな繊細な友人は、ひとくちひとくちに感嘆の声をあげながら食べ進め、日本の食のヴァラエティは他の国に類を見ないほどのものだと言う。そんな様子を見ながら、『食』を通して得られることの大きさに改めて感じ入っていた。

korea21友人の滞在の前週には韓国で、野菜を多く食べる韓国の食文化、食のヴァラエティを堪能したところだった。どんなときにもキムチが添えられているので、辛さにさほど強くない私の口が、「味わう」力を失っていたのも否めない。でも、そんな私の口さえ、店によって異なるキムチの旨みに感嘆符! テーブルいっぱいに彩り豊かに並ぶ食材のなかには、今まで見たことのない葉っぱの類もちらほら見られた。
(写真は水原カルビを求めて訪れたスウォン-水原-の世界遺産、華城の城壁。ソウルから列車で1時間弱)

食べたいもの、食べにいきたい場所を付箋に書き出して空欄のスケジュール表に貼り、食を中心に3泊4日の予定をたてる。それでも、韓国はまだ2回目なので、食べたいものを全部食べきれていない。次回の訪問で食べ忘れがないように、今回食べ損ねたものの付箋をそのままガイドブックの内表紙に貼って残した。

L1友人が帰った翌週、今度はマレーシアのランカウイ島に行く機会を得た。マレー系、インド系、中国系など、他民族が集まったこの国には、いったいどんな『食』があるのか。しかし、事前勉強をまったくしないまま訪れたので、フレッシュなフルーツのジュース、香ばしいサテ(焼き鳥)、ちょっと無味乾燥な感じのナシゴレン、ピリリと唐辛子のきいたタイ料理をなんとなく楽しんで帰ってきた。

豚肉を食べないイスラム教徒が多く住む国ならではの料理がきっとあるに違いない。今までずっと欧州一辺倒で、ここ数年でやっとアジアの面白さに気づいた私には、海外の南の島は初めての訪問。自然そのものに身をゆだねながら、自然を保存していくには、私たちの確固とした意志と努力がないともうどうにもならないことを実感する。新たな旅のかたちを再発見させてくれたマレーシアのランカウイ島。ぜひまた訪ねて、今度はもう少し『食』のことを知りたいと思う。

『食べる』ことは『生きる』こと。
先日、食関連の雑誌(おすすめします!)の編集長をされている方とともに、三軒茶屋のお気に入りのごはん屋さんに行った際に、そんな話しをした。毎日、仕事や時間に追われて、ついつい食べることをおろそかにしがちなことも多い。人生で元気いっぱいにおなかいっぱい食べたいだけおいしく食べられる時期は案外短い。本当にからだにいいものをちゃんと見極めて、食のヴァラエティを楽しむ余裕を持ちながら、きちんとした食生活を送りたいなと思ったのだった。


<韓国>
 (食欲と興味が先立って写真のことすっかり忘れて平らげてしまったことも。
  かろうじて写真に残ったごはんを紹介します)

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  • チファジャで韓定食
    (国家重要無形文化財の女性による韓国定食料理のお店の三清洞店。伝統料理が供される店内はモダンなインテリア。デパートでもモダンにラッピングされた、このお店のきれなお菓子が販売されている。両手で丁寧にお金を受け取るチマチョゴリ姿の女性店員がとても印象的だった)

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  • 明洞餃子でのカルグクスなどの三品
  • 松の実粥
    (観光客向けに毒された感のお店が多いことも否めない。あえて店名は載せませんが2日目に行ったお店はそんな感じでかなりがっかり。このお粥は路地裏の日本語が通じない小さなお店で。キムチはもちろん、お粥もとてもおいしかった。またお粥を食べるならココ!)
  • 水原カルビ
    ヨンボカルビで。多肉植物みたいな葉っぱのあえものに遭遇。その後マーケットでも見かけたけど、なんていう植物だろう)
  • 参鶏湯
    (日本人客がとても多かった百済参鶏湯だったが、本当においしくてびっくり!もうおなかがいっぱいで今夜は夕食はパスと思っていたのに、気づいたら一人前をしっかり平らげてしまっていた)

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  • 海鮮チヂミ
    (海鮮鍋目当てに行ったお店で。壁いっぱいに貼られた観光客の名刺にちょっと辟易。さらに観光客ずれしたプッシーな店員、不明朗会計にげんなり。もう行かないなぁ)
  • ソルロンタン
    里門ソルノンタンで。素朴な店内に『我々は伝統を守ります!』みたいな内容がしたためられた一筆がかかっている。おいしかったけど、前回行った江南のトクンチプトルソッソルロンタン -紹介ページみつけられず- というお店はちゃんと釜飯だったし、もっとおいしかったような気がする)
    隣の写真はキムチの入った大きな入れ物。それぞれ好きなだけお皿にとって、ハサミでカットして食べる。
  • 韓定食
    (仁寺洞の智異山で。片ひざたてながら食べている人々の姿が印象的。韓国の「残す」食文化を知りつつも、「残してはいけない」感覚の日本人な私は心配になりながら、テーブルいっぱいに次々に並ぶお皿を見る。でもほとんど残して離席する地元の人を見ならって店を出た。さほど空腹でなかったのも一因していると思うけど、ちょっと大味感)

今回の韓国での一番のお気に入りは「ホットック」。これも食べたい気持ちが先立って写真が一枚も残っていない食べ物のひとつ。トウモロコシの粉ともち米をまるめた生地のなかに、黒砂糖、松の実、シナモン、ゴマなどが入っている(お店によって味が違う)。大きな鉄板で平たく焼いて売っていて、見た目は中国の葱餅に似ている。焼きたてが本当においしい。屋台で必ず見られるおやつで、ロッテデパートの地下にも売っている(でも屋台のほうがおいしい)。

仁寺洞においしいホットック屋さんがあると知り、探したがみつからない。地図で印のついたところにはおみやげもの屋さんが構えている。ダメもとで地図を見せて尋ねると、以前はホットック屋をやっていたが、おみやげもの屋に変えたのだと残念そうにジェスチャーで伝えてくれた。本当に残念!

ホットックをすっかり気に入った私たちは最終日に南大門までタクシーを飛ばし、ホットックを12枚購入し持ち帰った。帰宅次第冷凍保存したものをあたためなおして食べるけど、やはり本場の焼きたての味は戻らない。

ご参考:
 レシピ:http://myseoul.hp.infoseek.co.jp/recipe/tokku.html#hotok
 屋台の風景:http://www.platon.co.jp/~kei/korea/ro/hottk.html
 冷凍ホットック:http://store.yahoo.co.jp/eprice/a5d5a5a1a51.html

<ランカウイ>

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  • サテ
  • ピンク色に着色されたココナッツの入ったお饅頭
  • 苦瓜に似た野菜?
  • 暗闇で売られる香り高き(?)ドリアン
  • 左奥はお豆腐っぽい。試食したいが勇気なし

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