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13 May 2006

ロンドン旅行のお楽しみ <5>

ロンドンで週末を過ごすなら、日曜日の朝は早起きしてフラワー・マーケットへ出かけよう。生き生きとした草花の苗がリーズナブルな価格で並んでいるのに購入できないのは本当に残念だが、ほかにもお楽しみはたくさん! 宿泊先の部屋の彩りに、色あざやかな切花を選ぶのも嬉しい。

日曜日のお楽しみフラワー・マーケットとジェフリー・ミュージアム
(いずれの写真、イラストもクリックすると大きめの画像が開きます)

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(イラスト by Takako Ashikari)

Lonodnj52_1 フラワー・マーケット([地図1])が開かれるのは、Columbia Road(コロンビア・ロード)の路上。毎週日曜日の朝8時から午後2時まで、フラワー、ガーデニング関連の露店が50以上並ぶ。通り沿いにもガーデニング関連のショップやカフェが多く、露店以外にもみどころが多い。Columbia Roadでマーケットが開かれるようになったのは19世紀が始まりで、当初は一般的な品揃えのマーケットだったらしい。一度はすたれながらも、今では活気のあるフラワー・マーケットとして人気を集めている。

Lonodnj51_1 最寄り駅はNorthern Line(ノーザン・ライン)のOld Street(オールド・ストリート)駅だが、駅から離れていることと、観光客には不慣れな東の地域なので、バスかタクシー利用がおすすめ。特に、初めて出かける方にはタクシーをすすめる。Liverpool Street(リバプール・ストリート)駅なら、National Rail(ナショナル・レイル)も乗り入れているターミナル駅なので、タクシー乗り場が簡単にみつかる。Liverpool Street駅からColumbia Roadへは、タクシーで6ポンドほど。Liverpool Street駅からバスに乗る場合は、26番か48番。

マーケットの入口ではせりが開かれ、箱入りの苗が飛ぶように売れていく。ビニールポットから苗をちょっと引き出して根を見せ、来年はこんなに大きくなるよ!と威勢よく、そして親切に商品を紹介。まわりに集まる人々は熱心に聞き入り、気に入ったものが出るとお札を握りしめた腕をぐっと差し出す。「いい香りだよ!」という一声のダブルストックは15ポットで3ポンド。あっという間に売り切れた。他にも6ポットで4.5ポンドのラベンダーや、15ポットで3ポンドのアンスリウムなど、生き生きとした苗が次々に登場する。
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<左から:Columbia Road入ってすぐの場所でのせり、熱心にすすめるおじいさん>

このマーケットで必ず目にするのが、ビニール製の大きなグレーのバッグで、BBCのガーデニング番組でも紹介された。購入した苗をたっぷりと入れることのできるすぐれもので、その名も「ザ・コロンビア・キャリアー」と呼ばれる。しかし、狭い道沿いにぎっしりと並ぶ露店&集まるたくさんの人々で、そうでなくても歩くのがやっとなのに、このグレーのバッグがさらに行く手をはばむ。お値段は3ポンド。
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<左から:名物ザ・コロンビア・キャリアーは3ポンド!、これがザ・コロンビア・キャリアーと呼ばれるバッグ、バッグに詰められた花々、みんな使っている!>

マーケットに並ぶ露店には、つるもの、小木、バラ苗、サボテン、ハーブ苗、草花苗、切花、バラの切花、ユリ科の切花など、それぞれスペシャリティーがある。売られているのは苗や切花がほとんどだが、コンポストや鉢なども扱われている。通りの奥は、デコレーショングッズや、古びたジョウロ、テラコッタの鉢、ツールなどグッズ類が並ぶスペースになる。

<マーケットの様子、商品を写真でご紹介!>

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<左から:カンパニュラ “どんな所でも育ちます”、バラの切花はいかが?、ハーブ苗専門、サボテン専門、ツルもの専門>

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<左から:色あざやかな切花、珍しい切花も、欲しい数だけ選んで!、相談中>

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<左から:たくさんの人出、真剣な面持ち、おだやかな表情、セーターにご注目!、マルチ・パーパスのコンポスト>

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<左から:さまざまなものが並ぶ、ブリキの小物類、いい具合の錆び加減のポットスタンド、バケツばかり、木製のアヒルたち>

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<左から:古びたツール、いろんなシェイプのイス、カゴ入りハーブ、使い古しのテラコッタ>

フラワー・マーケットで知られるColumbia Roadだけに、通り沿いにはガーデニング関連のショップがたくさん並んでいる。アンティークのガーデニング・ツールからテラコッタ鉢、香りのよいキャンドル・ショップもある。
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<左から:鉢ショップの看板1、2、店内奥に並ぶテラコッタの鉢、20%オフ!ブタのデコレーション、味わい深い木製ハンドルのツール、所狭しと並ぶガーデニング・グッズ>

チェルシータットンパークのフラワー・ショウにも出店している、つるをはわせるポールのてっぺんにつけるテラコッタ製の小物を扱うCP Ceramicsは、ここにある。
 →CP Ceramics  http://www.cpceramics.com/
(※2006年5月に訪ねましたが、お店がなくなっていました。残念)
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<左から:CP Ceramicsの店内、CP Ceramicsの商品はこうして使う>

また、通り沿いにはカフェやテイクアウトのサンドイッチ・ショップが多いのも魅力。『Perennial(多年草)』なんていう名前のカフェもある。マーケットを存分に楽しんだら、カフェでひと休みして、次の目的地へ向かおう。
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<左から:カフェ『Perennial(多年草)』、おいしそうなベーグル・サンド>

Lonodnj541 Columbia Roadを戻って、つきあたりのHackney Road(ハックニー・ロード)を左折し、しばらく進むと交差点に出る。右折してKingsland Road(キングズランド・ロード)を5分ほど歩くと右手にGeffrye Museum(ジェフリー・ミュージアム [地図2])がある。この地域は、通常観光客が宿泊する地域とは少々雰囲気が異なるので、持ち物などには十分注意して歩こう。<写真左:この旗が目印>

Lonodnj543 ミュージアムに直接行く場合は、Old Street駅から243番か、Liverpool Street駅から242、149番のバスに乗る。ロンドン中心部からバスに乗る場合は、Holborn(ホルボーン)駅から243番に乗る。

Lonodnj542 Geffrye Museumは、1600年代から現代までのイギリスのインテリアと家具の変遷を展示する博物館で、1714年に建てられた建物と、1998年にオープンした増築部分で構成されている。古い建物では、ジョージアン、ヴィクトリアンといったそれぞれのスタイルで再現された部屋が並び、19世紀分まで展示されている。20世紀以降の部屋は、新しく建てられた明るい棟に展示され、ミッド・センチュリー・モダンの部屋など、コンテンポラリーなスタイルをじっくり楽しめる。それぞれの時代がパネルで詳しく説明されているうえに、奥のスペースに置かれたコンピュータではタッチパネルで簡単にじっくり見ることができるので、各時代の特徴がわかりやすい。<写真左:ミュージアムの概観 エントランスは左手>

Lonodnj547 建物の裏側のガーデン・スペースは、4~10月の期間公開される。ここでも、都会に暮らすミドル・クラスの人々の1550年代のノット・ガーデンから、1900年代のエドワーディアン・スタイルのガーデンまでを見ることができる。サントリーナを使ったノット・ガーデンは色合いも丸みのある形もやさしく、庭の一部に再現できそう。ガーデン入口すぐのハーブ・ガーデンは、フォーマル・スタイルで構成されおり、薬用、染物用、サラダ用、アロマ用などに区別して170種ほどのハーブが植えられている。

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<左から:Museum内のGarden Reading Room、サントリーナをつかったノット・ガーデン、ハーブ・ガーデンはこちら、ハーブ・ガーデンを説明するパネル>

新しい棟には、ガーデンを一望できて気持ちのよいレストランやショップ、地下には特別展示室があり、興味深い企画展示も開催される。常設展示と特別展示をじっくりと楽しみ、レストランでおなかを満たし、ショップでは気の利いたおみやげ探しも可能。慣れない地域を歩き回らなくても、このミュージアムだけで完結して楽しめるのも魅力。

地域により居住する人々の文化や雰囲気が異なるのもロンドンのお楽しみのひとつだが、時と場所をわきまえて行動するのが、お楽しみ度をあげる大切なポイントであることをお忘れなく。

<地図の番号順に>

  1. Columbia Road Flower Market
    http://www.eastlondonmarkets.com/
    (East LondonのMarket Guide内)
     Columbia Road, London E2
     Tel: 020 7377 8963
      Open: Sundays 8am-2pm
  2. GEFFRYE MUSEUM
    http://www.geffrye-museum.org.uk/
     Kingsland Road, London, E2 8EA
     Tel: 020 7739 9893
     Open: Tuesday - Saturday 10am-5pm
     Sunday & Bank Holidays 12noon-5pm

※このリポートはMainichi INTERACTIVE(毎日新聞)に2002年に連載したものです。掲載情報は当時のものですので、お出かけ前は現在の情報をご確認ください。

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