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13 May 2006

ロンドン旅行のお楽しみ <7>

アンティーク好き、歴史好きも楽しめる!? ガーデン・ヒストリー・ミュージアム
(いずれの写真、イラストもクリックすると大きめの画像が開きます)

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(イラスト by Takako Ashikari)

Londonj72_1イギリスには、実にさまざまなテーマのミュージアムがあるが、その中でもMuseum of Garden History(庭園史博物館 [地図1] )とは珍しい。ロンドンのテムズ河近くのランベスにあるMuseum of Garden Historyは、1977年に創設されたトラデスカント・トラストにより『世界で最初』の庭園に関する博物館として一般に公開されるようになった。1062年に建てられ、その後14世紀にタワーが増築されたセント・メアリー・アット・ランベス教会を改造して博物館として使用している。

Londonj71トラデスカントの名前は、英国の庭園史や植物史についてご存知の方はお聞きになったことがあるはず。16世紀から17世紀にかけて活躍した庭師のジョン・トラデスカント親子は、海外から珍しい植物を採集して英国に持ち帰る「プラントハンター」として知られている。ジョン・トラデスカントは死後、現在Museum of Garden Historyとして公開されているセント・メアリー・アット・ランベス教会に葬られた。館内には彼らの功績、系図や、その後のプラントハンターたちが持ち帰った植物図などの展示がある。

Londonj75 そのほか興味深いのは、The Jekyll Room(ガートルード・ジェイクルの部屋)。彼女が住んでいたMunstead Wood(マンステッド・ウッド)の庭の模型や、写真などさまざまな資料が壁いっぱいに展示されている。この博物館にお出かけの前にほんの少しだけ、英国の庭園史に関する書籍に目を通しておくと楽しさが倍増するはず。

Londonj714 元教会の古びた扉を押して中に入ると、まず目に入るのはステンドグラス。その手前のスペースに古びたガーデン・ツールが山と積まれ、ディスプレイされている。ガーデン・ツールを集める人にとっては古びたバケツひとつでも持ち帰りたいほど素敵。そのほか、ジョウロ、ハサミ、鉢、霧吹きなどの年代もののツールがショーケースに並び、道具の歴史的変遷が見られるのも楽しい。


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<左から:古いツールの展示、ツールにまつわる資料の展示>

ボランティアのスタッフによって運営されるショップには庭にまつわるさまざまな雑貨や書籍が販売されており、ミュージアムにつきもののカフェももちろんある。元教会の建物なので、天井が高いのが心地よい。カフェ脇のスペースではちょっとした特別展示も。館内のライブラリーはメンバーでなくても使用可能なので、事前によく問い合わせをしよう。

Londonj78 このミュージアムのもうひとつの見どころがガーデン。17世紀のスタイルのノット・ガーデンが再現されている。花のない季節、寒い時期、雨の日に行くと少々ミゼラブルな感も否めないが、ロンドン市内の有名なノット・ガーデンのひとつとして是非ご覧を。<写真左:教会の建物とノット・ガーデンのシンボル・ツリー>


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地下鉄の最寄駅は、Westminster(ウェストミンスター)駅、Lambeth North(ランベス・ノース)駅、Waterloo(ウォータールー)駅で、いずれも駅から10分弱歩く。ユーロトンネルでフランスに通じるWaterloo駅の近くには、London Eye(ロンドン・アイ [地図2] )などの話題のアトラクションも多い。Waterloo駅では、South Bank(サウス・バンク)方面と書かれた出口を出て、右手にLondon Eyeを見ながら道なりにまっすぐ進むとテムズ川沿いのLambeth Bridge(ランベス橋)に出る。左手に古びた教会が見えたら、そこがミュージアム。

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<左から:Waterloo駅出口の標識、London Eyeが見え隠れ、標識が誘導してくれる、100メートル先にフィッシュ&チップス!>

テムズ河沿いのこの地域は近年の開発がめざましく、見どころもたくさん。ミュージアム訪問後は河沿いを歩いてLondon Eyeまで戻り、大観覧車からロンドンを見下ろすのもいい。ただし、インターネットでの事前予約を忘れないように。さもないと、旅行中の貴重な時間を行列と待ち時間で費やすことになる。

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<左から:London Eye 乗り場、London Eye 近影、河沿いを歩こう>


Londonj719河の向こう岸には、ビッグベンとともに国会議事堂が見える。London Eyeからの夕焼けを楽しみ、ライトの灯ったテムズ河沿いを進むと、ロイヤル・フェスティバル・ホール、ナショナル・シアター、ナショナル・フィルム・シアターがあり、もっと足を伸ばせばシェイクスピアのグローブ座、話題のTate Modern(テート・モダン)。時間の許す限りの散歩が楽しい。
ロンドン旅行の最後の夜のお楽しみにぴったりの場所かもしれない。
<写真左:河向こうのビッグ・ベン>



<地図の番号順に>

  1. Museum of Garden History
    http://www.compulink.co.uk/~museumgh/
     Lambeth Palace Road, London SE1 7LB
     Tel: 020 7401 8865 Fax: 020 7401 8869
  2. London Eye
    http://www.londoneye.com/
     オープン時間は季節により多少異なるので、
     上記のWebサイトで確認を

※このリポートはMainichi INTERACTIVE(毎日新聞)に2002年に連載したものです。掲載情報は当時のものですので、お出かけ前は現在の情報をご確認ください。

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