月命日 5

ジュリオの5回目の月命日。
5ヶ月ってこんなに長いの？　早いの？
時間というものがわからなくなる。
家じゅうがさびしく、冷たいままの5ヶ月。
一緒に過ごした時間が遠い昔に思う。

ジュリオの絵皿をつくった。
こんなもの、いくら増やしても、
ジュリオは帰って来ないんだ。

ジュリオは会ったことはなかったけど、
ジュリオの家族やお姉さんのように大切に思っている
チャコちゃんに会いに行った。
黒ラブ16歳でこの美しさ。
お部屋にわんこのいる温かさに
ほっと懐かしい気持ちでいっぱいになった。

チャコちゃんを慕う子猫ちゃん。
チャコちゃんの家族に保護されて、
大切に命を育んでもらって、
里親さんもみつけてもらえた幸せな子猫。
子猫はチャコちゃんのことを大好きで、
チャコちゃんも子猫にやさしくて。
ジュリオだったらどうするのかな〜と
もう、想像しかできないけれど、
想像して楽しみながら、ジュリオを想う。

ジュリオの一週間後に旅立ったくらおくんも一緒に。
今ごろ、くらおアニキと一緒に楽しく楽しく、
いっぱい食べて、いっぱい遊んでいると信じる。

13歳間近でいなくなったジュリオは、
まだまだ「老犬」らしさをフルに発揮していなかった。
もっともっと生きて、老犬ジュリ爺も見せてほしかった。
なんで病気にしてしまったのだろう。
なんで死なせてしまったのだろう。
そんな思いでいつも苦しくてつらくなる。

足音まで聞こえる雨の日もあったのに、
最近、気配を感じさせない。
たくさん食べ物を置いて、
ジュリオの好きな大根むしりモグモグまで見込んで、
い〜ろいろ置いているのに。
たまには出て来てよー。